久留米絣|KURUME KASURI

 

 

久留米絣(くるめかすり)は日本三大絣の1つで、糸の段階で染め分けて文様を織りなす*先染めの織物です。約220年ほどの歴史を持っています。江戸時代後期の1800年ごろに誕生し、丈夫な日常着として重宝され、日本全国だけでなく海外へも輸出されていました。その後、戦争や化学繊維の台頭、洋装化という時代の流れの中で衰退していきます。現在は、かつて80軒ほどあった織元**の数も30を切るまでに減少しています。

*現在は、染め分けないシンプルな無地や縞なども織られています
**織元とは、久留米絣を織る製造元のことです

 

 

 

一方、いま地球環境の観点から、未来へ繋がる持続可能なものに注目が集まっています。日本は古くから先人たちの智慧を紡ぎながらその土地の気候・風土に適した独自の循環する衣食住の在り方を築いてきました。木綿の着物はその1つで“木綿往生”という言葉もあるほど元来究極の持続可能な衣です。久留米絣は、織物になるまで30以上もの工程があります。それぞれの熟練した職人による分業制で約3カ月かけて丁寧につくられていきます。織りあがった久留米絣は、品質が良く、丈夫で長く愛用できる衣になります。

 

 

 

この世界の限られた自然や環境、そして先人たちが紡いできた持続可能な楽しく生きるための工夫の1つである久留米絣。またここから明日(未来)へ繋がるようにと、願いを込めて久留米絣100%の“旅衣”をお届けします。

 

久留米絣の高品質の秘訣

 

織物になるまで全30工程

職人の熟練した技術と、分業による丁寧な手仕事でつくられます

 

約3カ月かけて丁寧につくる

染色後の糸の天日干しなど、自然との対話の中で1つ1つの工程が丁寧に進められます

 

いまなお活躍する約100年前の機械

職人が手入れをしながら使い続けてきた昔ながらの織機(しょっき)*だからこそ生み出せる、優しい風合いへと仕上がります

*織機とは、布を織る機械のことです

 

 

STORY

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